ラブホテルが高速のインター付近に多い理由

少し前、白石市のラブホテル「ウィング」に行きました。
白石 ホテルウイング
かなり昭和感が漂っているホテルです。
白石 ホテルウイング
驚いたのは、ここのホテルにはなんと
「エアシューター」がありました!!!
エアシューター
カプセルにお金を入れて、フロントに発射するのです!
エアシューター 説明
キャッシュレス化が進んでいるこの時代に、超原始的なこのシステム!
驚きました!
「エアシューター」の最大のメリットは、フロントの人と顔を合わせず精算できるということです。
この日はお昼すぎくらいにホテルに行きました。
昼間のラブホテルを利用しているのは、50~60代の比較的年齢層の高いカップルが多いです。
「どうしてホテルでするの?家ですればいいじゃん!」
と思う方がいるかもしれません。
この年代で「家がない」という人はほとんどいないでしょう。
でも、こういうカップルは家でエッチなことはできません。
誰にもバレてはいけない深い理由があります。
そんな人たちにとって「エアシューター」は、大変ありがたい存在なのです。
ただ、最近は“フロントに人がいるタイプ”のラブホテルが増えています。
私も以前、人妻の女性読者様(美女)とお会いしたとき、このタイプのホテルを選んでしまい失敗しました。
本当にすみませんでした。
関連記事:欲求不満な清楚系奥さまと密会クンニ@仙台市泉区
「どうしてフロントに人がいるの?いやらしい目線でお客さんを見たいから?」
実はそうではありません。
仙台 アジアンリゾート
ラブホテルは大きく分けて2種類あります。
ひとつは先ほどの「ウイング」のように
“入室から退室まで人と会うことのないホテル”
もうひとつは
“入室時フロントからカギ(またはルームカード)を受け取って、帰りに返却するタイプのホテル”
です。
「全部、人と会わないホテルにすればいいのに」
とある女性読者様(美女)は言っていました。
できれば私もそうしてほしいです。
ですが、これは法律で決まっていることなので、勝手に変えることはできないのです。
まず
“入室から退室まで人と会うことのないホテル”
から説明します。
このホテルは風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の営業許可を取っています。
いわゆる「風俗店」という扱いとなります。
エッチなお店だけが風俗店ではありません。
パチンコ屋さんやゲームセンターも風俗店になります(エッチなお店は”性風俗店”です)。

第二条 この法律において「風俗営業」とは、次の各号のいずれかに該当する営業をいう。
一 キヤバレー、待合、料理店、カフエーその他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食をさせる営業
二 喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で、国家公安委員会規則で定めるところにより計つた営業所内の照度を十ルクス以下として営むもの(前号に該当する営業として営むものを除く。)
三 喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で、他から見通すことが困難であり、かつ、その広さが五平方メートル以下である客席を設けて営むもの
四 まあじやん屋、ぱちんこ屋その他設備を設けて客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業
五 スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができるもの(国家公安委員会規則で定めるものに限る。)を備える店舗その他これに類する区画された施設(旅館業その他の営業の用に供し、又はこれに随伴する施設で政令で定めるものを除く。)において当該遊技設備により客に遊技をさせる営業(前号に該当する営業を除く。)

長すぎて読む気になりません。
はじめのほうに書いてある待合(まちあい)というのが現在のラブホテルにあたります。
明治~昭和時代は「待合」、江戸時代は「出合茶屋(であいちゃや)」と呼ばれていました。
表向きは飲食店として看板を出しているけど、中身は完全にラブホテルだったそうです。
当時、待合を頻繁に利用していたのは夫婦やアベック(カップル)ではありません。
逢引や密会を行っていたワケありの男女でした。
現代人も昔の人も、やっていることはなにも変わっていないのですね。
また、この待合にはだいたい裏口が用意されていたそうです。
このように昔からラブホテルは第三者から“バレにくい造り”が施されていました。
現在、この“バレにくい造り”は法律で明確に基準が決まっています。

第三条 法第二条第六項第四号の政令で定める施設は、次に掲げるものとする。
一 レンタルルームその他個室を設け、当該個室を専ら異性を同伴する客の休憩の用に供する施設
二 ホテル等その他客の宿泊(休憩を含む。以下この条において同じ。)の用に供する施設であつて、次のいずれかに該当するもの(前号に該当するものを除く。)
(中略)
ロ 当該施設の外周に、又は外部から見通すことができる当該施設の内部に、休憩の料金の表示その他の当該施設を休憩のために利用することができる旨の表示がある施設
ハ 当該施設の出入口又はこれに近接する場所に、目隠しその他当該施設に出入りする者を外部から見えにくくするための設備が設けられている施設
ニ フロント、玄関帳場その他これらに類する設備(以下この条において「フロント等」という。)にカーテンその他の見通しを遮ることができる物が取り付けられ、フロント等における客との面接を妨げるおそれがあるものとして国家公安委員会規則で定める状態にある施設
ホ 客が従業者と面接しないで機械その他の設備を操作することによつてその利用する個室の鍵の交付を受けることができる施設その他の客が従業者と面接しないでその利用する個室に入ることができる施設
(中略)
3 法第二条第六項第四号の政令で定める設備は、次の各号に掲げる施設の区分ごとにそれぞれ当該各号に定めるものとする。
(中略)
二 第一項第二号に掲げる施設 同号イからハまでのいずれかに該当する施設にあつては次のイに、同号ニ又はホに該当する施設にあつては次のロに該当する設備
イ 前号イ又はロに掲げる設備
ロ 宿泊の料金の受払いをするための機械その他の設備であつて、客が従業者と面接しないで当該料金を支払うことができるもの
(法第二条第六項第五号の政令で定める物品)

長い!
全部読んでいたら朝になってしまいます。
ざっくり言うと
「お客さんが出入りするのを見えにくい造りにしたり、お客さんと会わずに料金精算できるホテルにするには許可が必要ですよ!」
ということです。
この他にも
「学校や病院の半径○○m以内にはラブホテルを建ててはいけません」
という決まりもあります(距離は各都道府県によって違います)。
騒音や振動の基準も決まっているのです。

風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例
昭和59年12月25日
宮城県条例第30号
https://www.police.pref.miyagi.jp/hp/seian/kyoninka/hutekihou/jourei180401.pdf

さてみなさん、ここで少し過去を思い出してください。
家族
夏休み、高速道路に乗って家族で遠出をしました。
すると、窓の外を見ていた妹(6才)がなにかを発見します。
妹「ママー!あのお城みたいなとこはなにー?あそこ行きたい!」
ゲームに熱中していた兄(11才)もそれに気づきます。
兄「ほ・て・る(アルファベットを読んで)ママ!ホテルがあるよ!オレ、じいちゃん家に泊まるの嫌だからあそこに泊まりたい!WiFiもあるって!」
パパ「ゴホン・・・」
パパはわざとらしく咳払いをします。
そしてママは焦りながら子どもたちに言います
「あっ、そろそろお菓子食べようか!ふたりともうまい棒好きだったよね?」
兄・妹「わぁー!うまい棒大好き!!」
お菓子ではしゃいでいるうちにラブホゾーンは通り過ぎました。
もう安心です。
でも、ママはラブホに行っていた”あの頃”を思い出してしまいました。
「あぁ・・・子供ができる前は、ラブホテルでパパの元気な”うまい棒”をいっぱい食べてたな・・・」
そんなことを考えていると、ママの”酢だこさん太郎”はグッチョグチョになってしまったとさ。
おしまい
高速 ラブホテル
なにが言いたいのかというと、
高速道路付近にラブホテルが密集しているのは
「学校や病院の近くには建てることができない」
法律があるからなのです。
住宅街からも離れているので騒音も気になりません。
なので、高速道路付近にあるラブホテルは(ほとんど)風営法の許可を取っています。
何らかの“バレにくい造り”が必ずされいるはずです。
ちなみに白石市の「ウイング」も白石インターチェンジのすぐ近くにありました。
一方、
“入室時フロントからカギを受け取って、帰りに返却するタイプのホテル”
はどうなのでしょうか?
このタイプのホテルは旅館業法の許可を取ったホテルです。
外見は完全にラブホテルでも、法律上は普通のホテルと同じという扱いになります。
アパホテルなどのビジネスホテルと仕組みは一緒なのです。
これらのラブホテルは通称
偽装ラブホテル
と呼ばれています。
Wikipedia:偽装ラブホテル
都市部に新設されているラブホテルはほとんどが偽装ラブホテルでしょう。
風営法許可のホテルと違って場所に関しても、それほどうるさくありません。
(派手にやりすぎると指導が入るらしいです)
仙台だとアジアンリゾートやブラストがそれに該当します。
“偽装”とついているので怪しく聞こえますが、ちゃんと法律に従って営業しているところがほとんどです。
関連記事:舐め犬のラブホテルレポ「仙台アジアンリゾート」
仙台 アジアンリゾート
偽装ラブホテルは外装や内装にお金をかけたところが多いです。
これは旅館業法許可のホテルは銀行からの融資が受けられるということが大きいでしょう。
風営法許可の場合は原則として銀行からの融資は受けられませんので、派手にお金を使うことはできません。
そう考えると、風俗店であるパチンコ屋さんがいかに儲かっているのかがわかります。

ラブホテル違いラブホテルと旅館業の営業許可

普通の人はラブホテルの外見を見ても、
それが「風営法許可のホテル」か「旅館業法許可のホテル」かを判断することはできません。
これは舐め犬としては大変困ります。
舐め犬はラブホテルの仕様を事前にある程度把握しておかなければいけません。
ホテルに入る前からクンニは始まっているのです。
完璧なクンニをするためには下準備が必要です。
なので、ワケありの相手とラブホテルに行くときは、
“バレにくい造り”をしている
風営法許可のラブホテルを選びましょう!